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日頃考えていることとか、読んだ本の感想とか

アジャイル・ディスカッション!!で良いスクラムマスターとは何かを考えた

3/8に開催されたアジャイル・ディスカッション!!の参加レポートです。

アジャイル・ディスカッション!!とは?

このコミュニティは、アジャイルを実践していて困っている人たち同士で議論すれば何か見えてくるものがあるんじゃないか、繋がりが増えるんじゃないか、という仮説のもと設立されました。今回は第一回目ということで、アジャイルコーチを始め、スクラム実践者、新米スクラムマスター、スクラム導入に躓いている方、など様々な境遇の33人が集まっていました。場所は、Gaiax社の新オフィスの地下1Fのラウンジスペースでした。やたらおしゃれなスペースで、バーカウンターもあり、社員はお酒を自由に持ち込んでいるとのこと。いいですなあ。

ディスカッションの進め方

以下の通り進められました。

  1. 議論したいテーマを付箋に書いて模造紙に貼る
  2. ドット投票する(1人3ドット)
  3. ドット投票の多かった上位テーマを選出してテーブルを決める
  4. 各自議論したいテーマのテーブルに集まる
  5. 1時間ぐらい議論する
  6. 各テーマごとにサマリーを発表する

今回は、「老害メンバー」「リモートの人とのやりとりが大変」「品質保証の考え方」「良いスクラムマスターに持ってて欲しい能力」が大きなテーマでした。品質保証も迷ったのですが、今回は最後の「良いスクラムマスターに持ってて欲しい能力」にしました。最初は7~8人だったのが、多い時は13人ぐらい集まってきて様々なディスカッションをしました。

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ディスカッション: 良いスクラムマスターとは

良いスクラムマスターに持ってて欲しい能力について考えるために、良いスクラムマスターとは何か、参加者で出していきました。

  • 障害をブロック出来る
  • 聞き上手
  • コミュ力がある
  • 軽い失敗をさせる

といった、良くあるスクラムマスターの役割の話が出てきたのですが、ここでは特に盛り上がった話を紹介します。

良いスクラムマスターとは、最終的に不要になる人である

たまに言われることですが、良いスクラムマスターはチームから離れられます。新米スクラムマスターの方からは、"それじゃあ自分の仕事が無くなっちゃうじゃないですか!"という戸惑いの声がありました。実はここが、従来の職と考え方のスイッチが必要なところで、そもそもスクラムマスターとはどういう役割なのか考えてみました。スクラムマスターは、

  1. チームに質問する(振り返りを促す)

  2. スクラムの教育(特になぜを教える)

  3. ファシリテート(問題解決する場を作る)

  4. 何もしない(チームに自分たちで解決する場を作る)

  5. さえぎる(チームが致命的なダメージを受けないようにする)

という5つの役割を持っているわけですが、どれもチームが成熟していけば、(難しいものもありますが)チームメンバーが出来る役割なんですよね。ということは、チームを成熟するところまで持っていけたスクラムマスターは不要になるし、逆パターンだとスクラムマスター依存になってしまっている、ということを意味します。このスクラムマスター依存状態はスクラムチームとしてはあまり健全とは言えないですよね。

ちなみに、"それじゃあ自分の仕事が無くなっちゃうじゃないですか!"に対する最初に出てきたアンサーは、"大丈夫、自分を不要にするまで出来たスクラムマスターは他チームでも必要とされるから、職が無くなることはないよ"、でした(笑)

良いスクラムマスターとは、振り返りを工夫する

振り返りのやり方については、誰しもが悩むところですね。正解なんて無いし、やり方もチームによりけり。このディスカッションで出た面白い観点だったのは、"KPTでTryを大量に出さないようにする"ということ。Tryを出しすぎると大量にやらなければいけなくなって、Tryをするためのチームになってしまう。適度にTryを調整して、逆にKeepをたくさん出すように促してみるのも良いかもね、という話になりました。

別の切り口として、自分のチームでやってみたことも紹介しました。自分のチームのメンバー同士でなんとなく信頼関係がなく、本音を言い合えていないなーと思っていました。そこで、振り返りの時間に、KUDOカード(Thanksカード)を送り合い、まず相手を認めることから始めて、それから問題点を出してみようと、してみました。ありがとうのメッセージの書かれた付箋紙にはどれもそれぞれの愛がぎっしり詰まっていて、送った側も送られた側もとても幸せな気分になりました。カードの交換の後、今このチームで起こっている問題を出してみたら、ここはこうして欲しい、実はこうだった、と普段は出なかった本音が出てきました。信頼関係は継続的に構築されていくものなので、これで解決されるとは思っていませんが、もしこれを読んでいる方のチームで同じような課題が起こっている場合、やってみるのはいかがでしょうか。

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まとめ

アジャイル・ディスカッション!!では、今チームで起こっている問題について、多くの経験者と議論が出来る良い場です。次回はまだ決まっていないようですが、気になる方はこちらをwatchして、次回参加してみてください :)